販売管理を行なう目的とメリット

販売管理の目的

物をどんどん作り過剰な在庫があっても、売れていくという時代もありました。
しかし今はそのような時代ではなく、できるだけ無駄を省き利益を上げていかなければなりません。

そのためには、販売管理をきちんと行い利益を確保する必要があります。

例えば、生鮮食品について考えてみましょう。
生鮮食品には当然消費期限が設定されています。

生鮮食品は多くのニーズがある反面、在庫として長期間保存しておくことができない商品です。

ですからいくら販売のできる商品だからとはいえ、必要以上に仕入れてしまうなら販売しきれず廃棄しなければなりません。

これは大きな損失となりますので、例え原価を割ってしまったとしても赤字を減らすために「安売り」を行わなければなりません。

どの商品をどれだけ仕入れる方が良いのか、またどの商品の消費期限が迫っているので安売りした方が良いのかを判断してくれるのが販売管理というものです。

もう1つの例は家電製品です。

先程の生鮮食品とは異なり消費期限というものがありません。
ではたくさん仕入れを行い少しずつでも販売すれば良いという事になるでしょうか?
そうではありません。

新しい製品が発売されるなら古い家電製品は型落ちになってしまい、販売は難しくなるので、そうなると値引きをして販売しなければなりません。

ですから少しでも在庫を増やさないため適正な量の仕入れをしなければなりませんし、適切なタイミングで値引きをしなければなりません。

こうした事も販売管理によって行なうことができるようになります。

つまり販売管理とは無駄を省き利益を増やすという役割があるわけです。

販売管理のデータは非常に貴重

販売管理の大きなメリットは蓄積されているデータです。
紙媒体でのデータになると分析をするのが非常に難しくなってしまいますが、販売管理システムを導入することで、過去のデータは販売戦略の材料になります。

仕入れ量の調整が可能

販売管理システムのデータにより、ある特定の商品が「いつ」「どれくらい」「いくら」で売れたのかというデータが残ります。

前年の売れ行きを正確に知ることができるので、今後の仕入れ量や価格設定の参考にすることができます。

このデータがあれば大量に仕入れてしまい過剰な在庫を抱えるのを防ぐことができるようになります。

これは特に期間限定で販売するような季節商品の発注に関して助けになります。

また定番商品に関しても売上の推移を確認できるので、売れにくくなっている商品の在庫数を減らしたり、値段を下げたりする根拠にもなります。

債務管理にも有効

過去の取引についてのデータの中には、売掛金の回収に関するものもあります。
どの取引先からの売上の回収が滞っているのか、また督促を行わなければいけなかったのかというデータも簡単に探す事ができます。

毎月の回収がスムーズにできないという取引先である場合、それは会社の利益にも繋がることなので、こうした顧客との取引を一時的に停止することもできます。

その半面、回収が非常にスムーズな顧客であれば、取引に関して優遇することもできるようになります。

正しい売上目標の設定

根拠のない目標は現場を疲弊させることとなり、結果として利益は減少します。

しかし過去の蓄積されているデータがあれば、過去の売上を参考にして正しい売上目標を設定することができます

会社全体のモチベーションを上げるのに「正しい目標」は欠かせないものなので、こうした目標設定に役立つ販売管理システムのデータは企業の武器となります。

個々の管理情報を統合する販売管理システム

多くの企業ではすでに販売管理が行われています。
しかし「在庫管理」「受注管理」「入出荷管理」というシステムは導入されているものの、これらのシステムが独立して存在しているだけという場合があります。

これだけでも効果はありますが、販売管理はこうした個々のデータを統合することで深い分析を行なうことができるようになります。

これを販売管理システムと呼びます。

現在は企業の規模に合わせて作られている販売管理システムもあります。
さらにクラウド販売管理システムもあり、本店から支店の販売管理情報を確認できるようになっています。

自社の状況に合う販売管理システムを見つけることができるでしょう。